2009年5月 1日 (金)

■秋~冬に備えて、今は普通に生活しよう

どうやらフェーズ「5B」のようである。しかしずっと思い描いてきた「フェーズ5B」とは明らかに国内の様相が違う。街は平穏だしスーパーも開いている。今回の新型インフルエンザの毒性が低いからだろう。今の毒性のままフェーズ6Bになったとしても、通常の冬期間の季節性インフルエンザ流行中程度の衛生感覚でいいと思う。咳エチケットの徹底といくら言ったって、「ヘークショーイ!、コノヤロー」とやる人は必ずいるのだ、咳エチケットを守れる人だけが守るだけである。それはいつもの冬と同じ感覚だ。

皆分かっていると思うが、現在の新型インフルエンザは毒性が低い。このままパンデミックインフルエンザになるのであれば、それはそれでいいと思う。しかしウイルスはいつも我々の裏をかく。鳥インフルエンザばかり見ていたら、豚由来のインフルエンザが変異してきた。同様に、今現在流行している豚由来H1N1亜型ウイルスの毒性が、この先上がるかもしれない。そして現在の状況だと、ワクチン製造は今冬には間に合わない。ノイラミニターゼ阻害剤が効くようであるから、当面はそれでいいとして、耐性を得られる事も想定しておく必要もある。

こうして考えてくると、今のうちに罹っておいた方がいいのではないだろうか?というよからぬ考えが頭をもたげてくるのは、僕だけだろうか?感染中絶免疫に勝る免疫能は無い。非常に個人的な考え方だが、僕個人としては今罹患してもいいと思っている。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年4月29日 (水)

■ウイルスは遅かれ早かれ国内に侵入する

現在成田空港で「水際検疫」なるものが行われているらしい。新型インフルエンザウイルスの国内侵入を阻止するためである。無意味とは言わないが、残念ながらその程度の検疫ではインフルエンザウイルスの国内侵入阻止は不可能であると言わざるを得ない。

SARSと異なり、インフルエンザは、自覚症状が現れる一日前から感染者はウイルスを排出し始める。「昨日、空港ではなんともなかったのに・・」ということは容易にあり得るのである。

もう一点、水際は成田だけなのでろうか?関空や中部国際空港、また港はどうなのだろうか?グローバル化した現代社会には、皮肉にも水際は無数に存在する。成田では機内検疫を行っていると報じられているが、他の水際でそこまでの検疫を行っているとは思えない、もっともそこまでしても侵入を阻止できない理由は上述した。

だからと言って現在の検疫は無意味だとか、ナンセンスだと言うつもりはない。ただ、「ここまで水際検疫を行っているから、ウイルスの侵入は当面無い」と想定してはならないというだけである。

現在の世界での感染者の拡大を見ていると、もはやフェーズは限りなく「5」に近い。WHOも早晩見直しを迫られるだろう。封じ込めは失敗したのである。封じ込めという発想自体がナンセンスだったと言わざるを得ない。

そして現在の我が国は逆向きの封じ込め「逆隔離」を行うべく水際検疫に励んでいる。だが忘れてはならない、攻撃側にはあらゆる選択の自由があるが、守備側にはそれがないということを。つまり我が国は現在の水際検疫を突破された時を想定し、国民に啓発しなければならない。「発熱相談センター」「発熱外来構想」・・・これらを具体的に国民に説明する必要がある。積極的かつ具体的な対策の啓蒙の方がより効果的にパニックを押さえられる。満足に情報公開もせずに、「正確な情報収集をして落ち着いて行動してください」と言っても、それは無理というものである。

佐賀県はおそらく我が国で最も体制が整っている自治体の一つだろうと思う。すでに発熱コールセンターを設置し、フリーダイアルも公表している。鳥栖市において、ドライブスルー発熱外来実験まで行ったここ1年の取り組みをみてくれば当然のように思えるが、さすがに手際がよく関心する。彼らが見据えているのはすでに「市街戦」なのである。「ウイルスが国内に侵入し、佐賀県内で患者が多発したらどうするか?」そこまで考えているのである。この手の体制は自治体によって温度差があるので、国家が一概に公表できないのが歯がゆいところであろう。ちなみに僕は佐賀県民ではない、残念ながら。
・佐賀県新型インフルエンザ情報ページ
http://www.pref.saga.lg.jp/web/_23894.html

蛇足ながら付け加えておくが、僕は個人的には今回の第一波には罹患してもいいと思っている。毒性の低い第一波のうちに感染して、感染中絶免疫を獲得し、秋以降の第二波に備えるためである。あくまでも個人的な思いなのでお勧めはしないが。

前回の繰り返しになるが、今回の新型インフルエンザの幕は上がったばかりである。今後フェーズが6まで上がるかどうかは今の所不明である。我々は長期戦の覚悟を決めなければならないのだ。なぜなら戦闘期間を決める自由も攻撃側が握っているからである。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2009年4月28日 (火)

■WHOがようやくフェーズ4を宣言

WHOがパンデミックフェーズを「4」に引き上げた。現状から考えると「5」でも不思議ではないのだが、国際的インパクトを考慮してのことであろうか?

ただしフェーズが4になったとしても、今回の「新型インフルエンザ」の毒性は現在のところ極めて低い。例えて言うなら「水虫の世界的流行のフェーズが4になりました」と言っても「ふ~ん」で終わるようなものである(水虫患者の方、ごめんなさい)

であるので、今朝フェーズ4に上がった事を知ってもパニックに陥る必要は全くない。ただ、今年の秋~冬に、今回の新型インフルエンザが再興してくる事に備える必要がある。現在できることは、信用するに足る情報提供先を見つけておくことである。マスコミと違って、ネット上のフルーウオッチャーのサイトは比較的冷静である。面白おかしく不安を煽るのがマスコミの仕事であるので、テレビばかり見ないで、ネット上の信用するに足る情報源を見つけておくことをお勧めする。

以下はいずれも老舗で、信用するに足るページである、ご参考までに。

■外岡博士のページ
http://nxc.jp/tarunai/index.php?action=pages_view_main&page_id=23
■新型インフルエンザ対策の達人
http://newinfluenza.blog62.fc2.com/
■新型インフルエンザ・ウオッチング日記
http://blog.goo.ne.jp/tabibito12/
■パンデミック・フルー情報最前線
http://pandemic.seesaa.net/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年4月27日 (月)

■今回の豚インフルエンザが新型インフルエンザである

新型インフルエンザという言葉は日本独自の表現である。英語にはパンデミック・インフルエンザという言葉しかないから、「新型ウイルスによる豚インフルエンザで、パンデミックを引き起こすかもしれない」という表現がされている。国内のマスコミもこの「swine influenza」を「豚インフルエンザ」と訳しているのであるが、我が国ではこのようなインフルエンザを表すのに適切な言葉がある。それが「新型インフルエンザ」である。

今回のいわゆる「豚インフルエンザ」は豚由来のH1N1インフルエンザウイルスが変異して人人感染する能力を得た「新型インフルエンザ」であると言える。しかしながら新型インフルエンザ=重症肺炎を引き起こす=高致死率とは限らないのである。現にメキシコ以外の国での発症者は皆軽症である。

WHOは今回の新型インフルエンザがパンデミックを引き起こす「パンデミック・インフルエンザ」なのかどうかを図りかねているのである。メキシコでは死者/感染疑い者共に増えている。何故メキシコでだけ死者が出るのか、不明である。もしかしたら新型インフルエンザによる死者以外の死者も含まれているのかもしれない。

また我々は、今回の新型インフルエンザの発生はまだ始まったばかりだということを知らなければならない。今回の第一波が去った後、早ければ9月末、遅くとも10月には第二波がやってくると僕は思う。我々はむしろそちらの方に備えなければならないのである。今回の症状がメキシコ以外で非常に軽症なのが、スペインフルを思い起こさせるのだ。

現在の状況で、パニックを起こす必要は全くない。しかし今年の秋以降、今回の新型インフルエンザの第二波が来ると想定して備えておく事は間違いなく必要な事であると僕は思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

■もはや豚インフルエンザではない

先週来、にわかに騒がれだしたいわゆる「豚インフルエンザ」であるが、もはやこれは豚インフルエンザではないというのが本当のところである。現に患者の検体から抽出されたウイルスの遺伝子構造が、豚インフルエンザ、鳥インフルエンザ、人インフルエンザの混合であることが確認されている。さらにそれが、CDC曰く「患者が豚と接触していないので、人人感染である」と断定しているのである。これは定義上「新型インフルエンザの誕生」である。「新型インフルエンザ」の定義を思い出して欲しい。

「鳥インフルエンザが人に感染し、人から人に感染していく能力を持ったとき、これを新型インフルエンザと言う」と想定していたのである。たまたま「鳥」が「豚」に変わっただけである。

そして、フェーズは最低でも「4」もしかしたらば「5」と言えるかもしれない。フェーズ4の定義は「新しい亜型ウイルスが人に感染し、人人感染が増えている証拠がある」である。ちなみにフェーズ5は「かなりの数の人人感染が増えている証拠がある」である。この定義に基づくなら、現在のフェーズは最低4となる訳である。

しかしここに落とし穴がある、新型インフルエンザ=高い死亡率という間違った理解が世界的に刷り込まれてしまっていた。ひとえにH5N1に囚われすぎた結果である。WHOはその刷り込みを恐れてフェーズ変更を躊躇している。

メキシコで致死率が高いのは、一つには見え方の問題もあると思う。今後メキシコでは感染疑い者が伸びていって見かけの致死率が低減するだろう。

今回の豚由来の「新型インフルエンザ」は、おそらくこの先終息していくであろうと僕は思う。現在世界的に感染が拡大しているように見えるが、その中には季節性インフルエンザも他の感染症も混ざっている。もちろん今回の新型インフルエンザウイルスも拡大はしているであろうが。不思議なことにメキシコ以外で死者が発生していない。米国、ニュージーランド、フランス、スペイン、イスラエル、カナダ・・全て軽症である。この理由は分かっていない。

今回の「新型インフルエンザ」は今年の秋冬にもう一度やってくるだろう。そしてその時は今回よりも毒性を上げて来るだろう。パターニング思考は危険であるが、それを学習と呼ぶときもある。1918年の経験から学ぶなら、もしかしたらば、今のうちに罹患して感染中絶免疫を得ておく方が得策かもしれない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年1月 7日 (水)

■しばらく休筆します

最近の危機レベルの推移及び、著者多忙のため、しばらく休筆します。申し訳ありません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年12月16日 (火)

■アッサム/西ベンガル

印度、アッサム州及び西ベンガル州内の家禽でH5N1がアウトブレイク中である事は色々と広報されている。現地の住民は厳重なサーベイランス下に置かれており、今の所人への感染例もない。ひとまず今は現地の情報を確認しながら、手洗い、咳エチケットの徹底を習慣づけながら、通常のお買い物で一品多く買って貯める事位でよいのではないか。

あれだけ家禽でアウトブレイクしていて、それでも人での感染が無いのは、春先の西ベンガル及びバングラデシュでも共通していて、むしろ奇妙でさえある。それほどH5N1の人間に対する感染力獲得変異は稀有なのか?経過だけ見ているとそう思えてくる。そっち(H5N1)ばかり見ていると他がおろそかになる。家禽を殺さない弱毒型・・・僕はそっちの方が心配だ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年12月11日 (木)

■印度アッサム、香港にてH5N1が拡大中

印度アッサム、香港にてH5N1が拡大中との事。もっともこれは鶏の話である。殺処分が続いているが拡大は続いているようだ。しかしそこからの人間での感染報告は無い。それにしてもH5N1は結構しぶとい。おそらく次の型が登場していないからだろう。

重要なのは、「人での感染者が出ていない事」である。これは人での感染者が出ていても、症状が軽微にとどまっているか、隠蔽されているか、全く出ていないかのどれかであるが、完全な隠蔽は不可能であるので、おそらく本当に人への感染は起きていないのであろう。後で調べたら殺処分を担当した人間から抗体が検出されるようなことは考え得るが、今のところは情報収集程度でよいだろう。かく言う僕はすでにできる限りの備えを終えているからこのように言うのであって、人それぞれ準備のレベルによって感受性は異なってくると思う。

何度も繰り返すようで恐縮だが、危機管理で想定する被害と、実際発生する被害は全く異なる。危機管理では最悪のシナリオを想定する。だが、実際にはそれ以下の被害で終わる、それが危機管理というものだ。危機管理で想定される被害に全員が備える必要はないし、それは難しい。一般市民は自分でできる範囲で備えればよい。それには各個人が今現在過ごしている日常を継続するために何が必要かを、主体的に考える必要がある。誰かに指示して欲しいというのは甘えである。貴方は誰かに指示されて生きているのではないでしょう?できる範囲で構わないから、ある程度の自己完結性を持つべきなのである。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年12月10日 (水)

■Don't get the flu. Don't spread the flu(風邪をひくな、うつすな)

昨今ではとうとうゴールデンタイムのバラエティーまで「新型インフルエンザ」を取り上げ始めた。いたずらに不安を煽るのは良くないことだ。これまで新型インフルエンザの懸念がもたれていたH5N1は今や衰退しつつあり、人への感染も希である。従って広く他のウイルス型を監視する必要性がある事を冷静に伝えるべきである。

だから、「新型インフルエンザ」はこんな恐ろしいことになります、ああどうしましょう?という大衆を扇動するようなポピュレーションは良くない。我々ができる事、すべき事は大きく分けて二つある。

1.風邪/季節性インフルエンザをひかないように努力する

2.自分の行動及び自分自身に責任を持つ

という事にまとめられると僕は思う。1.についてはこれまでも散々述べてきた。2.についてだが、これは結構重要である。米国CDC提唱「風邪をひくな、うつすな」の徹底である。それは個人の義務である。権利ばかり主張する人が多い世の中だが、これは徹底すべき義務である。この義務を果たさなければ、パンデミックは防ぎようがない。

「俺にはマスクをしない権利がある」などという輩がでそうな昨今である。そういう訳のわからない権利主張議論は不毛なのであるが、一つだけ言えるのは、やはり「風邪をひくな、うつすな」なのである。そういう総論は成り立つと思う。ではその実践という各論に入るとこれは諸説紛々である。ここでは細かく書かないが、色々とある。それでも確かに言える原理原則はやはり「風邪をひくな、うつすな」であることは間違いがないのである。

それを皆が本当に実践すれば、パンデミックは防げるかもしれないと僕は思う。少なくともその可能性を低減させられるかもしれないと思う。もちろんこれは未だ発生していない感染症を対象にしている話であるから、仮定の話でしかないが・・・。

危機管理という立場から考えると、「パンデミックありき」で想定しておく必要がある。だが、それとは並列に、「パンデミックを避ける方法」を想定しておくことが同じくらい重要である。誤解しないで欲しいのは「新型インフルエンザ=パンデミック」ではないということである。英語では「pandemic influenza」とか「pandemic flu」とかの表現しかない。要するにパンデミックのみを心配しているということである。例え鳥インフルエンザが変異して、人から人へ効率的に感染しだしたとしても、ある程度のところで封じ込めて、世界的大流行にならなければそれでよしということである。

そのために米国CDCが提唱しているのが「風邪をひくな、うつすな」なのである。この言葉は簡単な表現であるが、核心を突いている。この言葉を実践にうつすとしたら貴方はどうするか?一度考えてみて欲しい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年12月 8日 (月)

■手洗い/咳エチケット/マスク

最近新型インフルエンザの発生を危惧する報道や、果てはバラエティーまで登場している。そういう番組は一般人に大きな影響を与えてしまう。いたずらに恐怖感ばかり与えてしまう。

はっきり言って、今冬の新型インフルエンザの発生の確率は低いと言わざるを得ない。だがその確率はゼロではない。だから情報収集をして、できることを今のうちにやっておきましょうね。ということなのである。

何度も書いているが

・手洗い
・咳エチケット
・マスク(普通のマスクでよい)
・人ごみを避ける
・部屋の加湿/適温の維持

これらって普通の風邪の予防法と同じだと思いませんか?でもそれを実践できていますか?今冬は上記を徹底してみることを心がけてみましょう。それで季節性インフルエンザの感染者数がもし減ったら、それはとても重要な意味を持ちます。

最初から篭城や備蓄を考えるのではなく、当たり前の感染予防をまずやるべきです。それができている人が、次のステップに進むかどうかを決めればよい。当たり前すぎで面白くもなんともないが、それができることであり、すべきことなのです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«■ちょっと整理してみましょう