■今できる事は?その2
次は個人的な話をしよう。当家の備え、つまり備蓄である。一々これを何人前等と書き連ねるつもりは無い。そういう備蓄合戦はよそのブログでさんざん見た。当家の備蓄はずばり・・・
主食の米8ヶ月分、大豆かなり、緑黄色野菜かなり、水、菓子、相当分、燃料かなり
それと忘れてはいけない。「タミフル大人二人分×10日+子供用ドライシロップ×10日」
「リレンザ大人一人分×5日」である。そしてリピトール数錠、酸素吸入器と予備の酸素ボンベ。2L/分で90分供給量(気休めだが)。他に防疫装備があるがまた別の機会に。
もう一つ備えていることがある。これは主食の備蓄量が並はずれて多い事にも関係があるのだが、僕の仮説に基づく。
つまり過去のパンデミックを省みるに、働き盛りが多く死亡して経済活動が数年にわたって停滞する。そうすると企業活動が落ち込み、我が国は外貨を稼ぐ事ができなくなる。そうなるとインフレが起こる。物の価値が今とは比較にならない程高騰する。もう一つ、現代の高度に集約された農業において、働き手を少なからず失えば、翌年の米の生産量が激減するのは容易に想像がつく。平成5年の大凶作は平年比80%の収穫だった、それだけ取れてもあの大騒ぎだったのだ。最終的には沖縄の早場米とタイ米、カリフォルニア米に救われた恰好だが、今でも続くミニマムアクセスの発端となったあの大凶作ですら、平年の8割は取れていたのだ。言うまでも無い事だが、パンデミックにおいては、世界からの支援は期待できないのだ。平時ですら食料の39%を海外に依存している我が国が、パンデミックによる米不足を引き起こせばどうなるか・・・
そこで当家ではどうしたか。知り合いの農家さんとの結びつきを強化する事にしたのだ。米は割高だが毎月そちらから直接購入し、嫁を手伝いに行かせ、とにかく農家との繋がりを太くしておく事にしたのだ。本当ならば白州次郎よろしく農家を買い取って「主白荘:おもしろそう」等と名付けて隠遁生活を始めるのだが、子供達もまだ小さく、まして雇われの身ではそう格好良くはいかない。このページをご覧になるような方にそのような年代の御仁がいるとは思えないが、先の戦争の後半から戦後、食料が統制下におかれて、食べる物がなかった時代を見たり聞いたりした方はいるだろう。インフレとはああいう状態を指すのだ。物の価値が相対的に上がっていくのだ。要するに物不足。
悲観的に過ぎる見方だと批判される向きもあるだろう。今は大正時代ではないと、これまでの90年の人類の進歩を無視しすぎていると、怒る方もあるかもしれない。
ではこの90年で人類がなし得た英知を、パンデミック時にあまねく全国民に届ける事ができるとお思いか?プレパンデミックワクチン然り、タミフル然り、具体的な流通ルートや接種方法が確立されているのか?米国ではドライブスルーワクチン接種の実験まで行った、実に具体的だ、然るに我が国ではすべからく抽象的なのだ。2,000万人分備蓄する等々言われており、その量が足りない足りないと責め立てられ、来年度予算では600億円程度新型対策につく予定だとか。しかし僕は言いたいのだ、溜め込んだって非常時に絶対に動かせる流通ルートがないと持っていないのと同じ事だと。
もっと具体的に、想像力を持って考えて欲しい。真っ先にやられる医療関係者が病院機能を維持できるとお思いか?発熱外来構想は、初期の封じ込め段階こそ機能すると思うが、パンデミックになれば破綻する事は必定ではないか。そうして感染者でごった返す病院に我が子を抱えて親が乗り込んで一家全員感染させるのか?
かといって在宅治療という綺麗事も通用しないのも自明である。国民皆保険で甘やかされた我が国の人々は我先に病院へ押し掛け、人を押しのけてタミフルの処方箋を求めるだろう。そうなれば最早事実上のOTC化も同然である。感染の温床となる病院へ行く事自体がナンセンスである。
ではどうすれば良いか?非常時には絶対的な権力を持った中央集権的な組織が必須である。国民がひざまずくような方を長とした、絶対的な権力を持った組織を今のうちに決めてしまうべきである(もう決めてあって公表されていないだけという事を願うが)そして戦中の隣組のような末端組織、町内会やNPOといった末梢の組織を今のうちに活性化させておくのだ。町内会やNPOへの交付金といったばらまきでも良い、それらを一度活性化させておくことだ。そして非常時にはその末端組織を通じてタミフルの配布やプレパンデやパンデミックワクチンの接種を行うようにしておけば良いのだ。水道工事をして通水試験をしない馬鹿はいない、ということである。
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