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2008年12月

2008年12月16日 (火)

■アッサム/西ベンガル

印度、アッサム州及び西ベンガル州内の家禽でH5N1がアウトブレイク中である事は色々と広報されている。現地の住民は厳重なサーベイランス下に置かれており、今の所人への感染例もない。ひとまず今は現地の情報を確認しながら、手洗い、咳エチケットの徹底を習慣づけながら、通常のお買い物で一品多く買って貯める事位でよいのではないか。

あれだけ家禽でアウトブレイクしていて、それでも人での感染が無いのは、春先の西ベンガル及びバングラデシュでも共通していて、むしろ奇妙でさえある。それほどH5N1の人間に対する感染力獲得変異は稀有なのか?経過だけ見ているとそう思えてくる。そっち(H5N1)ばかり見ていると他がおろそかになる。家禽を殺さない弱毒型・・・僕はそっちの方が心配だ。

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2008年12月11日 (木)

■印度アッサム、香港にてH5N1が拡大中

印度アッサム、香港にてH5N1が拡大中との事。もっともこれは鶏の話である。殺処分が続いているが拡大は続いているようだ。しかしそこからの人間での感染報告は無い。それにしてもH5N1は結構しぶとい。おそらく次の型が登場していないからだろう。

重要なのは、「人での感染者が出ていない事」である。これは人での感染者が出ていても、症状が軽微にとどまっているか、隠蔽されているか、全く出ていないかのどれかであるが、完全な隠蔽は不可能であるので、おそらく本当に人への感染は起きていないのであろう。後で調べたら殺処分を担当した人間から抗体が検出されるようなことは考え得るが、今のところは情報収集程度でよいだろう。かく言う僕はすでにできる限りの備えを終えているからこのように言うのであって、人それぞれ準備のレベルによって感受性は異なってくると思う。

何度も繰り返すようで恐縮だが、危機管理で想定する被害と、実際発生する被害は全く異なる。危機管理では最悪のシナリオを想定する。だが、実際にはそれ以下の被害で終わる、それが危機管理というものだ。危機管理で想定される被害に全員が備える必要はないし、それは難しい。一般市民は自分でできる範囲で備えればよい。それには各個人が今現在過ごしている日常を継続するために何が必要かを、主体的に考える必要がある。誰かに指示して欲しいというのは甘えである。貴方は誰かに指示されて生きているのではないでしょう?できる範囲で構わないから、ある程度の自己完結性を持つべきなのである。

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2008年12月10日 (水)

■Don't get the flu. Don't spread the flu(風邪をひくな、うつすな)

昨今ではとうとうゴールデンタイムのバラエティーまで「新型インフルエンザ」を取り上げ始めた。いたずらに不安を煽るのは良くないことだ。これまで新型インフルエンザの懸念がもたれていたH5N1は今や衰退しつつあり、人への感染も希である。従って広く他のウイルス型を監視する必要性がある事を冷静に伝えるべきである。

だから、「新型インフルエンザ」はこんな恐ろしいことになります、ああどうしましょう?という大衆を扇動するようなポピュレーションは良くない。我々ができる事、すべき事は大きく分けて二つある。

1.風邪/季節性インフルエンザをひかないように努力する

2.自分の行動及び自分自身に責任を持つ

という事にまとめられると僕は思う。1.についてはこれまでも散々述べてきた。2.についてだが、これは結構重要である。米国CDC提唱「風邪をひくな、うつすな」の徹底である。それは個人の義務である。権利ばかり主張する人が多い世の中だが、これは徹底すべき義務である。この義務を果たさなければ、パンデミックは防ぎようがない。

「俺にはマスクをしない権利がある」などという輩がでそうな昨今である。そういう訳のわからない権利主張議論は不毛なのであるが、一つだけ言えるのは、やはり「風邪をひくな、うつすな」なのである。そういう総論は成り立つと思う。ではその実践という各論に入るとこれは諸説紛々である。ここでは細かく書かないが、色々とある。それでも確かに言える原理原則はやはり「風邪をひくな、うつすな」であることは間違いがないのである。

それを皆が本当に実践すれば、パンデミックは防げるかもしれないと僕は思う。少なくともその可能性を低減させられるかもしれないと思う。もちろんこれは未だ発生していない感染症を対象にしている話であるから、仮定の話でしかないが・・・。

危機管理という立場から考えると、「パンデミックありき」で想定しておく必要がある。だが、それとは並列に、「パンデミックを避ける方法」を想定しておくことが同じくらい重要である。誤解しないで欲しいのは「新型インフルエンザ=パンデミック」ではないということである。英語では「pandemic influenza」とか「pandemic flu」とかの表現しかない。要するにパンデミックのみを心配しているということである。例え鳥インフルエンザが変異して、人から人へ効率的に感染しだしたとしても、ある程度のところで封じ込めて、世界的大流行にならなければそれでよしということである。

そのために米国CDCが提唱しているのが「風邪をひくな、うつすな」なのである。この言葉は簡単な表現であるが、核心を突いている。この言葉を実践にうつすとしたら貴方はどうするか?一度考えてみて欲しい。

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2008年12月 8日 (月)

■手洗い/咳エチケット/マスク

最近新型インフルエンザの発生を危惧する報道や、果てはバラエティーまで登場している。そういう番組は一般人に大きな影響を与えてしまう。いたずらに恐怖感ばかり与えてしまう。

はっきり言って、今冬の新型インフルエンザの発生の確率は低いと言わざるを得ない。だがその確率はゼロではない。だから情報収集をして、できることを今のうちにやっておきましょうね。ということなのである。

何度も書いているが

・手洗い
・咳エチケット
・マスク(普通のマスクでよい)
・人ごみを避ける
・部屋の加湿/適温の維持

これらって普通の風邪の予防法と同じだと思いませんか?でもそれを実践できていますか?今冬は上記を徹底してみることを心がけてみましょう。それで季節性インフルエンザの感染者数がもし減ったら、それはとても重要な意味を持ちます。

最初から篭城や備蓄を考えるのではなく、当たり前の感染予防をまずやるべきです。それができている人が、次のステップに進むかどうかを決めればよい。当たり前すぎで面白くもなんともないが、それができることであり、すべきことなのです。

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2008年12月 3日 (水)

■ちょっと整理してみましょう

おさらいを兼ねて、ちょっと整理してみます。

まず「鳥インフルエンザ」と「季節性インフルエンザ」と「パンデミックインフルエンザ(いわゆる新型インフルエンザ」は別のものです。そして新型インフルエンザとはご存知の通り、「鳥インフルエンザが人に感染し、人~人へと容易に感染するように変異したもの」となっています。もともとインフルエンザウイルスは鳥由来ですから、次の新しいインフルエンザウイルスは鳥から来ると考えるのが妥当でしょう(豚や馬、アライグマ経由も想定されますが)

つまり新型インフルエンザは我々の想定上の感染症なのです。しかし、過去にそれが無かったかというと、そうではありません。よく1918年のスペインフルが引き合いにだされますが、それ以前にも記録されています。いわゆる流行に関しては90回以上、世界的流行(パンデミック)も10回程度は記録されています。中世以前は世界的な情報はありませんので、散発的な情報を統合して推し量るという方法しかありませんが、どうやら人類がある程度の集団生活を始めた頃からあるようです。

ここ10年程、全身感染を起こすH5N1が鳥の間で散発的に流行し始め、その致死率の高さに世界は恐怖してきたわけです。しかしH5N1は人間に対する感染力は極めて低く、世界中で何億羽?の鳥がH5N1で死亡したにも関わらず、人間では385人程度が罹患し、245人が死亡した程度です。そして2006年をピークにH5N1の発生は低下してきており、2008年は激減している状態です。

しかしこれは新型インフルエンザの発生の危険性が低下したということではありません。あくまでも一つのウイルス型の発生が低下したという事に過ぎません。インフルエンザウイルスは次々と変異します。今もどこかでRNAの組替えが起こっているはずです。それが偶然人への感染能力獲得という形になった時、そのウイルスが宿主を経由して人に近づけた時、脅威となるわけです。

こう考えてくると、季節性インフルエンザという病気をもっと真剣に予防する必要性があると思われます。「かかったらタミフル飲めばいいんでしょ?」ではないのです。もちろん現在のインフルエンザワクチンが人体を感染から完全に防御できないのは事実です。しかし重症化を阻止する程度の力はある。感染しても発症させなくする効果も期待できる。そして、将来起こるかもしれない新型インフルエンザ発生時に接種されるであろうワクチンに対するブースター効果も期待される。

何よりも、新型といえどもインフルエンザだという事を忘れてはいけません。季節性インフルエンザを予防する事を常日頃から心がけておくこと。これが新型対策の第一歩です。言い古された言葉ですが

・手洗いの励行
・人ごみを避ける
・咳エチケット
・インフルエンザワクチンの接種
・部屋の加湿
・体を冷やさない
風邪をひかないためにいろいろと言われていることがありますよね?そういう事を地道に守って、季節性インフルエンザに罹らない事が新型対策で真っ先にやらなければならないことだと僕は思います。要は季節性インフル如きに罹っていてどうする!ってことです。

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2008年12月 2日 (火)

■最近新型インフルエンザの報道が多いですが・・・

最近にわかに「新型インフルエンザ」の報道が増えている。どうやらブームのようだ。ブームというのは近い将来に終わる事を前提にしている。だが、新型インフルエンザはリスクの一つであって、終わる事はないのである。今冬に新型インフルエンザが発生する可能性は極めて低いと僕は思う。だから新型インフルエンザをリスクの一つとして捉え、継続的に準備及び監視をして行く事が求められる。果たしてそれが可能であろうか?

いつ起こるか分からないという言葉は以下の2つに解釈される。

一つは喫緊の可能性を示唆する解釈で、もう一つはいつかは(someday)という解釈である。これまで新型インフルエンザは喫緊の可能性で語られてきた。しかし現状では喫緊というよりは、「いつか」somedayに近くなっている。その事に気づいた人たちはきっとそのリスクに関心を持たなくなってしまうだろう。

遠い明日よりも、足元のぬかるみを気に病むだろう(さだまさし氏より応用引用)

昨今、横断歩道を渡る時に左右を全く見ないで渡る人が多い。はなはだしいのはずっと携帯電話に見入りながら渡っている人である。これを異常だと思わなければ、「新型インフルエンザ」をリスクの一つとして長期的に捉えていくことは不可能である。敢えて理由を書くならば、信号無視してくる車がある可能性をリスクとして捉えることと、新型インフルエンザをリスクとして捉えることは、同じリスクマネージメントに属すとからである、ということになる。果たしてご理解いただけるだろうか?

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2008年12月 1日 (月)

■季節性インフルエンザが流行しています

昨今はメディアでも「新型インフルエンザ」を取り上げることが増えてきているようだ。しかし現実に新型インフルエンザの可能性が高まっているわけではない。その危険性は変わっていない。今すぐかもしれないし、ずっと先かもしれない、分からないのだ。

最近はあえて僕が追及する必要のある事柄が減ってきている。いよいよ12月に入り、誰もが「新型インフルエンザ」という言葉をメディアで目にする機会も増えるだろう。メディアは危機感を煽る傾向にあるから、必ずご自身で情報収集されて、納得することをお勧めする。このブログの過去の記述がその一助になれば幸いである。

季節性インフルエンザがいつもより一ヶ月程早く流行し始めている。大阪と北海道の報告数が他に比較して多いのが気になる。しかし全国的に感染が広まっている。新型の時もきっとこのような状況を呈するのだろうと思うと少しぞっとする。ワクチンを接種しても感染を防御することはできないが、重症化を防ぐことはできる。まずは季節性インフルエンザワクチンを接種しておく事が最初の一歩である事は今更言うまでもない。

米国CDCの標語「風邪をひくな、うつすな」は名言である。今年は日本人もこれを実践してみようではないか。

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