■ちょっと整理してみましょう
おさらいを兼ねて、ちょっと整理してみます。
まず「鳥インフルエンザ」と「季節性インフルエンザ」と「パンデミックインフルエンザ(いわゆる新型インフルエンザ」は別のものです。そして新型インフルエンザとはご存知の通り、「鳥インフルエンザが人に感染し、人~人へと容易に感染するように変異したもの」となっています。もともとインフルエンザウイルスは鳥由来ですから、次の新しいインフルエンザウイルスは鳥から来ると考えるのが妥当でしょう(豚や馬、アライグマ経由も想定されますが)
つまり新型インフルエンザは我々の想定上の感染症なのです。しかし、過去にそれが無かったかというと、そうではありません。よく1918年のスペインフルが引き合いにだされますが、それ以前にも記録されています。いわゆる流行に関しては90回以上、世界的流行(パンデミック)も10回程度は記録されています。中世以前は世界的な情報はありませんので、散発的な情報を統合して推し量るという方法しかありませんが、どうやら人類がある程度の集団生活を始めた頃からあるようです。
ここ10年程、全身感染を起こすH5N1が鳥の間で散発的に流行し始め、その致死率の高さに世界は恐怖してきたわけです。しかしH5N1は人間に対する感染力は極めて低く、世界中で何億羽?の鳥がH5N1で死亡したにも関わらず、人間では385人程度が罹患し、245人が死亡した程度です。そして2006年をピークにH5N1の発生は低下してきており、2008年は激減している状態です。
しかしこれは新型インフルエンザの発生の危険性が低下したということではありません。あくまでも一つのウイルス型の発生が低下したという事に過ぎません。インフルエンザウイルスは次々と変異します。今もどこかでRNAの組替えが起こっているはずです。それが偶然人への感染能力獲得という形になった時、そのウイルスが宿主を経由して人に近づけた時、脅威となるわけです。
こう考えてくると、季節性インフルエンザという病気をもっと真剣に予防する必要性があると思われます。「かかったらタミフル飲めばいいんでしょ?」ではないのです。もちろん現在のインフルエンザワクチンが人体を感染から完全に防御できないのは事実です。しかし重症化を阻止する程度の力はある。感染しても発症させなくする効果も期待できる。そして、将来起こるかもしれない新型インフルエンザ発生時に接種されるであろうワクチンに対するブースター効果も期待される。
何よりも、新型といえどもインフルエンザだという事を忘れてはいけません。季節性インフルエンザを予防する事を常日頃から心がけておくこと。これが新型対策の第一歩です。言い古された言葉ですが
・手洗いの励行
・人ごみを避ける
・咳エチケット
・インフルエンザワクチンの接種
・部屋の加湿
・体を冷やさない
風邪をひかないためにいろいろと言われていることがありますよね?そういう事を地道に守って、季節性インフルエンザに罹らない事が新型対策で真っ先にやらなければならないことだと僕は思います。要は季節性インフル如きに罹っていてどうする!ってことです。
| 固定リンク


コメント